2025年7月18日(金)
「小さなサイトだから狙われるわけがない」
「大手のレンタルサーバーを使っているから安全だろう」
そんな思い込みが、被害のスタートラインです。
今のサイバー攻撃は“誰でも”“どこでも”“自動で”やってきます。
放置されたプラグイン、甘い設定、少し古いCMS。それだけで、攻撃者にとっては“開いたドア”。そしてもう一つ、誰もが知っておくべき事実があります。
改ざんは、防ぎきれない。
完璧なセキュリティは存在しません。だからこそ重要なのは、「改ざんにいち早く気づくこと」です。この記事では、特にレンタルサーバー利用者の視点から、改ざんの現実と“早期検知”による現実的な守り方を解説します。
改ざんの主な原因は以下のようなものです:
一度も狙われたことがない、というのは錯覚です。多くの攻撃は気づかないうちにすでに試みられており、運良く通らなかっただけなのです。
レンタルサーバーはコスト面・使いやすさでは非常に優れています。しかし、セキュリティ面では以下のような落とし穴が存在します。
1. インフラは守られても、サイト本体は自己責任
サーバーOSやハードの保守は業者が行ってくれますが、WordPress本体やプラグインの更新、設置したファイルの管理は完全にユーザーの責任です。ここの管理が甘いと、そこが攻撃対象になります。
2. パーミッションや初期設定のまま放置
FTPアップロード時のパーミッション(例:777)や、ログインURL(/wp-login.php)がそのまま公開されている状態は、攻撃者にとって最高の入り口です。
3. 同居ユーザーの影響を受ける
共用サーバーでは、他の利用者が攻撃されたことにより、自分の領域にも影響が及ぶ可能性があります。これは完全に自衛できません。
4. セキュリティ機能があっても「自分でONにしないと無効」
WAFやマルウェアスキャンが提供されていても、初期状態では無効になっていることも多く、通知機能もないため、実際は機能していないケースも。
しかも問題は、ほとんどのケースで“気づくのが遅い”こと。管理画面を開いて初めて異変に気づいた時には、すでに検索から除外され、評判を落としていることもあります。
どれだけセキュリティ対策をしていても、すべてのリスクをゼロにはできません。だからこそ、改ざんに早く気づいて、素早く対処することが最も現実的で有効な防衛策です。
早期検知ができれば:
「いかに侵入を防ぐか」よりも、「侵入されたらどれだけ早く察知できるか」が、今のセキュリティの鍵です。
1. ファイル改変監視
WordPressなら「Wordfence」「iThemes Security」などを使い、ファイルの変更や不審なアクセスを監視しましょう。非WordPressでも、ファイル監視スクリプトを組むことで同様の対策が可能です。
2. 改ざん検知サービスを使う
レンタルサーバーでも導入可能なクラウド型サービスを活用すれば、導入の手間なく巡回・監視・通知を自動化できます。プログラムの知識は不要。
3. Google Search Consoleを連携
Googleが検知したマルウェア・フィッシング・不正改ざんなどの問題を通知で受け取れるようになります。すべてのサイトに必須のツールです。
4. サーバーログの定期確認
アクセスログやエラーログには、改ざん前後のヒントが残ります。不審なPOST、海外からの異常アクセス、PHPエラーの急増などがあれば要注意です。
5. 定期的なバックアップ
改ざん検知後の復旧にはバックアップが生命線になります。サーバーの自動バックアップ任せにせず、自分でも複数世代を保存しておきましょう。
改ざんは「まさか」ではなく「いつか」の話です。だからこそ、“気づける体制”を日常的に持つことが最大の防御になります。
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