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トピックス : WEBサーバー監視サービスF-PAT【ファイルパトロール】

2025年8月29日(金)

SSLだけで安心?WEBサイト改ざん防止には「検知」も欠かせない理由

今やWEBサイトは、企業やお店、個人にとって欠かせない存在です。商品やサービスの紹介、予約やお問い合わせの受付、情報発信など、インターネットを通じて人とつながるための中心的な役割を果たしています。

しかし便利で身近なものになった一方で、WEBサイトは常に攻撃の対象にもなっています。その中でも特に注意が必要なのが「改ざん」です。

改ざんとは、第三者が勝手にサイトの内容を書き換えてしまうことです。ページの中に怪しい広告やリンクが追加されたり、クリックすると全く関係のないサイトに飛ばされたりするのが典型的な例です。

「自分のサイトは小さいから狙われないだろう」と思う方もいますが、攻撃者は規模を選びません。むしろ対策が手薄な中小規模のサイトの方が狙われやすいのです。

では、どうすればWEBサイトを守れるのでしょうか。

まずはSSLセキュリティで通信を守る

多くの人が最初に導入するのが「SSLセキュリティ」です。これは、WEBサイトと利用者の間でやり取りされる情報を暗号化する仕組みです。URLが「https://」で始まるサイトはSSLを導入している証拠です。

SSLには次のようなメリットがあります。

  • 情報を守る
    名前や住所、クレジットカード番号などが暗号化され、盗まれにくくなる。
  • 正しいサイトであることを示す
    SSL証明書により「このサイトは本物ですよ」と利用者に示せる。
  • 通信中の改ざんを防ぐ
    サイトと利用者の間でやり取りする情報が途中で書き換えられることを防止できる。

つまり、SSLは利用者に安心して使ってもらうための基盤であり、通信中のセキュリティを確保する強力な手段です。

でも、SSLだけでは不十分

ここで大切なのは、「SSLを導入しても、改ざんそのものを完全に防げるわけではない」という点です。

SSLが守るのは「通信中の安全」です。ですが、攻撃者がサーバーに侵入してファイル自体を書き換えてしまった場合、SSLで暗号化して届けられるのは”すでに改ざんされた内容”です。

利用者からすると「httpsで安全そうに見えるのに、変な広告や挙動がある」といった状態になり、むしろ油断を招いてしまうかもしれません。

だからこそ、SSLセキュリティだけでは十分とは言えないのです。

改ざんを「防ぐ」より「気づく」ことが大事

セキュリティ対策では「攻撃を防ぐ」ことがもちろん重要です。しかし、どれだけ対策しても100%防ぎ切るのは不可能です。攻撃者は常に新しい手口を考え出すからです。

そこで必要になるのが「改ざん検知」です。

万が一サイトが改ざんされても、すぐに気づいて対処できれば、利用者への被害や信頼の失墜を最小限に抑えられます。

改ざん検知の主な方法

初心者でも理解しやすいように、代表的な方法を3つ紹介します。

  1. サーバーのファイルを監視する
    サイトを構成するファイルに不正な変更がないかをチェックし、変化があれば通知する仕組みです。
  2. 外部から実際の画面を監視する
    定期的にページをチェックして、見た目の変化や不審な挙動を検出します。利用者と同じ目線で確認できるのが特徴です。
  3. 専門サービスを利用する
    監視を自分で続けるのは難しいため、セキュリティ会社が提供する改ざん検知サービスを利用するのも効果的です。24時間365日監視してくれるサービスもあります。

SSLと改ざん検知はセットで考える

ここまでをまとめると次のようになります。

  • SSLセキュリティ → 通信中の安全を守る
  • 改ざん検知 → サイトが書き換えられたらすぐに気づく

SSLは確かに重要ですが、それだけでは安心できません。

改ざんの可能性を前提にして「検知して早く対処できること」が本当の安全につながります。

つまり、SSLと改ざん検知を両輪として導入することが、WEBサイトを安全に運営するための鍵なのです。

初心者がまず取り組むべき4つのこと

  1. SSLを導入する
    無料の証明書もあるので、必ず導入し、更新を忘れないようにしましょう。
  2. サイトを最新に保つ
    WordPressなどの更新を怠ると攻撃されやすくなります。常にアップデートを行いましょう。
  3. 改ざん検知を導入する
    ファイル監視でも外部サービスでもOK。規模に合った方法で導入することが大切です。
  4. 万が一の対応手順を決める
    改ざんが発覚したら、サイトを一時停止し、修正し、利用者に知らせる。この流れを事前に決めておくと混乱を防げます。

まとめ

SSLセキュリティは、WEBサイトを安全にする上で欠かせない仕組みです。通信途中での盗み見や改ざんを防ぐ力を持っています。
しかし、それだけでは「サーバー内部での改ざん」を防ぐことはできません。

だからこそ、SSLとあわせて改ざん検知を導入し、異常を早く発見して対応することが大切です。

  • SSLは改ざん防止の第一歩
  • 検知があってこそ被害を最小限にできる

この2つを組み合わせて初めて、利用者にとっても運営者にとっても安全なWEBサイトを実現できます。

コラム:もっと簡単に改ざん検知を始めるなら

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