
2025年11月21日(金)
専門用語が多いだけで、本質はシンプル
自社のWEBサイトを安全に運用したい。けれどセキュリティ分野はとにかく難しく感じる。WEB担当、情報システム、広報担当の方からよく届く声です。その中でも特に「CRSF」は、検索しても専門用語が並び、攻撃のイメージがつかみにくいという理由で、理解を後回しにしがちなテーマです。
CRSFとは「Cross Site Request Forgery」の略です。ユーザーが意図していない操作を、別のサイトから勝手に行わせる攻撃です。ログイン中の状態を悪用できるため、設定変更や購入処理が勝手に実行される事例もあります。
難しく考える必要はありません。要は「攻撃者が作ったページを踏むだけで、自社WEBの操作をされてしまう」問題です。この攻撃はユーザー側の操作では防ぎづらいため、WEBサイト管理側の対応が重要になります。
ユーザーが何も気付かないまま操作されるのが問題
CRSFの厄介な点は、ユーザーが攻撃を認識できないことです。外部サイトを開いただけで自動的にリクエストが送られ、自社サイトでは正規のユーザー操作として処理されます。
SNSで踏んだリンク、広告バナー、埋め込み画像。ほんの小さな行動からトリガーになります。ユーザーの動きを完全にコントロールすることは不可能なので、WEBサイト側に確実な仕組みを持たせるしかありません。
ここがCRSF対策の出発点です。
トークン方式を正しく運用する
CRSF対策で最も重要なのは「CRSFトークン」の運用です。ページごとに発行される小さな合言葉のような値で、正当な画面から操作が行われたかどうかを判断します。
実務で重視すべきポイントは次の通りです。
とにかく「標準の仕組みに任せる」ことが最も安全です。独自実装はほんの少しの漏れで破綻します。制作会社に依頼する場合でも「CRSFトークンの対応は入っていますか」の一言で大きく安心感が変わります。
今日から対応できる即効施策
クッキーのSameSite属性を設定するだけで、外部サイトから不要なリクエストを送りづらくできます。
特に実務では次の二つを押さえるだけで十分です。
管理画面のログインクッキーに適用するだけでも効果は高く、作業も短時間で完了します。CRSFトークンと組み合わせることで防御力が大幅に向上します。
新しいページやキャンペーンで抜け漏れが出やすい
CRSF対策は一度設定して終わりではありません。
特に注意すべきなのは、次のようなタイミングです。
フォームを追加するたびにトークン処理の有無をチェックするだけで、事故のほとんどは防げます。チェックリスト化して運用に組み込むことが重要です。
複雑に見えてもやることは明確
CRSFは仕組みこそ耳慣れませんが、対策は実務に落とし込みやすい分野です。
最終的に押さえるべきポイントは次の三つです。
この三つを守れば、自社WEBの安全性は大きく強化されます。
小さな一歩でも確実に安全性は高まる
「セキュリティは専門家だけの領域」と感じている方でも、CRSF対策はすぐに取り組めます。今日始めても十分効果があり、その積み重ねがユーザーを守り、企業の信頼を育てます。
迷ったらまず一つ設定を入れてみる。次に運用へ組み込む。その繰り返しで、CRSFに強いWEBサイトへ近づいていきます。